ドローン検定でよく出やすいのは「合成抵抗」の計算です。
合成抵抗とは、
「複数の抵抗」を「1つの抵抗」として考えた場合の抵抗値のこと
ですね。
例えば、2つの抵抗があったとしましょう。

個別の抵抗値で考えるのではなく、2つを1つとして考えた時にどうなるかという問題です。

合成抵抗の求め方は、
- 直列回路
- 並列回路
の2パターン計算できるようにしましょう。
直列回路の合成抵抗
まずは直列回路の合成抵抗。
直列回路の場合、合成抵抗の計算方法は簡単です。
ずばり、
それぞれの抵抗を足すと合成抵抗を計算できますよ。
例えば、抵抗値A・Bの抵抗が2つあったとしましょう。

直列の合成抵抗を計算するならば単純に足せばいいので、
抵抗値A+抵抗値B
= A + B
ですね。

とどのつまり、
足すだけ。
例えば、20Ωと30Ωの直列回路の合成抵抗を計算すると、
抵抗値A+抵抗値B= 20 + 30
= 50
になりますね。

並列回路の合成抵抗
続いては並列回路です。
A・Bの抵抗2つが並列でつながっている回路を考えましょう。

ズバリ、並列回路の合成抵抗Rは次の式で表わされます。
$$\frac{1}{R}=\frac{1}{A}+\frac{1}{B}$$
これを $R=$に変形すると、こうなりますね。
$$R=\frac{AB}{A+B}$$

例えば、20Ωと30Ωの並列回路の場合。
分母で両者を足して、分子同士をかければいいので、次のように計算できます。
$$R=\frac{AB}{A+B}$$$$=\frac{20×30}{20+30}$$
$$=\frac{600}{50}$$
$$=12 [Ω]$$

これからわかるのは、
並列回路の合成抵抗は、個別の抵抗20Ω・30Ωよりも小さくなること。
いやあ、摩訶不思議です。
以上、合成抵抗の計算方法でした。
直列回路・並列回路の計算パターンを押さえておけば問題ありません。
どんな電気回路が出ても対応できるでしょう。
よかったら『ドローン検定計算ドリル』もあわせてどうぞ。
それでは!
Ken
【参考書籍】

1990年生まれ埼玉育ち。
第4級アマチュア無線技士、ドローン検定1級。