ドローン検定に合格するメリットは??
ドローンの知識を高められる「ドローン検定」。
名前からして面白そうですが、もちろん、しっかり受験料はかかります。
級 | 受験料(税込) |
---|---|
1級 | ¥18,300 |
2級 | ¥12,200 |
3級 | ¥5,600 |
4級 | ¥3,000 |
合格するためには勉強が必要なので、参考書費用もかかります。
無料ではないこのドローン検定に、一体何のメリットがあるのでしょうか?
調べてみるとドローン検定の公式ページに「答え」がありました。
無人航空従事者試験(ドローン検定)取得のメリット
国土交通省への許可承認申
請時に操縦者の資格について証明書を添付できます
基礎技能講習(国交省認定)を受講する際に座学1(4時間)が免除されます
ドローンの安全な活用に必要な最低限の知識を確実に身に着けることができます
自己(自社)PRにつながります
合格者のみが参加できるQ&Aコミュニティサービスに参加できます(一般の方は閲覧のみ可)
飛行ログサービス(オンラインで飛行経歴を管理できる機能)を使用できます
ドローン検定に合格した証であるロゴを名刺やホームページに記載していただけます
提携団体等における各種講習の受講資格を得られます
提携団体等における各種講習における座学が免除されます
ドローン検定オリジナルグッズを購入できます
それは大きくわけて、次の7つ。
許可承認申請時に証明書を添付できる
200 g以上のドローンを飛行させる場合、次の4ケースに該当するならば国土交通省に飛行許可を取らねばなりません。
- 空港の近く
- 人口密集地
- 夜間飛行
- 目視外飛行
この許可申請の際、ドローン検定が役に立つのです。
なぜなら、ドローン検定に合格していると、
無人航空機に関する知識・技術・経験に関する認定証
という書類を添付できるからです。

https://drone-kentei.com/img/about/s4s.jpgより
「知識」と「技能と経験」の欄があり、ドローン検定、およびドローン教習所での技能講習の経験が記録されます。
ドローン検定の場合、「知識」に合格事実が記載されるのです。
ただし、これで審査が免除されるわけではありません。
あくまでも補助的な書類であって、これとは別に正式な書類を揃えなければなりません。
ただ、「ドローンに関する知識・技術・技能」を持っている証明はこの書類でできるんですね。
この証明書は24時間プリントアウトできます。
ドローン検定のメンバーサイトから「証明書発行」と進めばPDF出力できるでしょう。

ぼく自身もやってみましたが、すぐに発行でき、驚きを隠せません。

基礎技能講習を受けられる
ドローン検定主催の「基礎技能講習」を受けられるようになります。
公式ページのメリットには「座学が免除」と書いてありますが、現在確認してみたところ、免除ではなくむしろ、
基礎技能講習に参加するためにドローン検定4級以上の資格が必要
と書いてありました。
なぜなら、講習に申し込む際「LID」と呼ばれる「ドローン検定のID」が必要になってきますから。
座学を免除というより、座学はドローン検定で済ませてきてくださいね、ということ。
その結果、技能講習では、すぐに操作の習得に時間を割けるのです。
基礎技能講習はもちろん、有料です。
税込み69,800円。
2日間講習を受けると、10時間の飛行記録をゲット。
その結果、この講習さえ受ければ国土交通省にドローン飛行許可申請できるようになります。
10時間の飛行ログを取得するのはなかなか大変で、ぼくが見てきた他のドローンスクールと比べると圧倒的に安いです。
他のスクールでは10時間の飛行ログのために30万円ほどかかるのに対し、ドローン検定は7万円弱で済むんですから。
その理由としては、
シミュレーターを用いた講習だからですね。
実機を用いない講習のため、講師1人が多くの生徒をさばけるので講習料金が安いのです。
気になる方は「基礎技能講習の体験談」も読んでみてくださいね↓
つまり、ドローン検定を受けると、安価な料金で基礎技能講習を受けられ、それが国土交通省への許可申請につながってきます。
ドローン検定は「ドローンを飛ばすための近道」とも言えますね。
ドローンの知識が身に付く
いや、これはあると思います。
ドローン検定は合格率の高いテストですが、それなりに勉強しないと合格できません。
公式テキストを読んで知識を吸収し、問題を解いてアウトプットすることで知識を定着させて本番を迎えます。
1~4級まですべて制覇すると、幅広いドローンの知識を身につけられるでしょう。
自己アピールできる
ドローン検定1級を取りましたが、人生初の「1級」です。
そんな簡単に、1級取れるもんじゃありません。
ドローン検定1級を持っていることは、対外に能力をアピールできる材料の1つとなりそうです。
コミュニティサイトを使える
ドローン検定には「メンバーサイト」が存在しており、コミュニティ内で質問もできます。
その名も「ドローン知恵袋」。
質問に対して回答もできます。
ここには、ドローンの最新情報が多く寄せられています。
ドローン周辺のルールは日に移り変わっていき、最新情報を常にキャッチアップせねばいけません。
以前学んだ知識は役に立たなくなる恐れがあります。
さらに、ドローンに関する情報はなかなかネットに落ちていません。
知識に詳しい人に直接聞くのが手っ取り早いです。
ネットにない最新情報をキャッチアップできるのが、コミュニティサイトの良さでもあります。
飛行ログサービス
ドローンの飛行許可申請には、10時間以上の飛行ログが必要です。
つまり、飛行記録(ログ)を取らないといけないんですね。
いつ、どこで何を飛ばしたのかを記録し、それが10時間以上になっていることを証明する必要があります。
ドローン検定のメンバーサイトなら、ログを記録する機能があり、記録しておけば一瞬でログをPDF出力できるのです。

合格証をホームページに掲載してもいい
確かにこれはぼくもやっちゃってますね。
検定に合格すると
- 合格証
- ピンバッジ
がもらえます。
それを写真に撮ってホームページにアップロードしてもいい、とのこと。
また、名刺で「ドローン検定合格」をアピールしてもいいでしょう。
提携団体における優遇
ドローン検定協会は次のドローン団体と提携しています、
- JAREX
- DPA
- JDA
これらの団体の講習に参加したり、団体が発行する証明書にドローン検定合格の情報を記載してもらえるようです。
オリジナルグッズを購入できる
4級以上に合格するともらえる「LID(ドローン検定会員のID)」をゲットすると、ドローン検定オリジナルグッズを買えます。
「オリジナルグッズ」とは、
- ログブック
- ポロシャツ
- ワークブルゾン
- パイロットジャケット
など、ドローン検定の限定商品のこと。
初め聞いた時は
「グッズなんて買いたくねえよ!」
と憤っていましたが、実際にグッズをみると、
結構かっこいいではありませんか。

https://drone-kentei.com/img/shop/w_dblue1.jpgより
特にドローン操縦士の「ワークブルゾン」や「パイロットジャケット」は欲しくなりました。
なかなかこういうの売ってませんからね。
どれもこれもドローン検定のロゴ入りなので、完全にオリジナルの商品です。
ドローン検定の級数ごとのメリットは??
ここまでは、ドローン検定4級以上に合格しているメリットです。
つまり、3級・2級・1級限定とか、そういう級数ごとのメリットではないのですね。
公式ページには、級数オリジナルのメリットは書いてありませんでした。
しかし、独自調査を続けた結果、強いていうなら、
- 3級のメリット:2級に挑戦できる資格をゲットできる
- 2級のメリット:1級に挑戦できる資格、ドローン検定公認指導員講習への参加資格をゲット
- 1級のメリット:合格者のページに自分のプロフィールを掲載してもらえる
という「級数ごとのメリット」が見えてきました。
3級合格にはこれといったメリットがなく、上位の2級に挑戦できることぐらい。
そして、ドローン検定2級には、1級に挑戦する資格に加え、
ドローン検定公認指導員講習への参加資格
もゲットできます。
ドローン検定公認の指導になれる講座が受けられるんですね。
指導員養成講座には、
- 基礎技能講習を受講
- フライトログ50時間以上
- ドローン検定2級以上所持
が受講資格。
つまり、2級に合格すると「ドローン検定の指導員」になれる可能性を秘めているのです。
学ぶ側から教える側になれる、というのは魅力。
そして、最高峰のドローン検定1級合格者は、ドローン検定ホームページにプロフィールを掲載してもらえます。
トップページから「1級合格者」へ進むと、

1級合格者のプロフィールがずらっと掲載されています。
ここに名を連ねられるのが、ドローン検定1級を取得するメリット。
プロフィール掲載には
- 名前
- メッセージ
- URL
など自由に掲載できます。
ぼく自身、ブログのURLをプロフィールに掲載できたので、ドローン検定のページから外部リンクをもらえたのが救いでした。
ブログ運営者としては嬉しいです。

ドローン検定1級合格者が感じる本当のメリットは?
いやー、何か色々言ってきましたが、1級から4級まで合格したぼくがメリットとして一番感じるのが、
ドローンの知識習得です。
確かにおっしゃる通り、ドローン検定は合格率が「70パーセント以上」の優しい検定かもしれません。
しかし、勉強しなければ合格できない厳しさもあわせ持っています。
テスト勉強することで、これまで知るはずもなかったドローンの基礎知識を身につけられるでしょう。
プロフィールの掲載とか、オリジナルグッズの購入とか、あくまでもオマケであって、
自己の成長こそ最大の果実です。
ドローン検定に合格し、知識を十分に吸収してきました。
これからはスキルとしてのドローン力もつけていきたいと思います。
ドローン検定に挑戦したい方は『ドローン検定合格バイブル』もあわせてどうぞ。
それでは!
Ken

1990年生まれ埼玉育ち。
第4級アマチュア無線技士、ドローン検定1級。