ドローン検定1級の問題って難しい?
ドローン検定といえば、ドローンの知識が問われる筆記試験です。
最高峰のドローン検定「1級」ではどんな問題が出題されるのでしょうか?
これから1級に挑戦する方は「テストの難易度」が気になりますよね。
ドローン検定の公式ページによると、1級の出題範囲は次のとおりです。
大項目 | 中項目 | 1級 | 2級 | 3級 | 4級 |
---|---|---|---|---|---|
基礎知識 | 用語 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
動作 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
組織 | ◯ | ◯ | |||
制度・国際情勢 | ◯ | ◯ | |||
単位 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
三角関数 | ◯ | ||||
物理学 | 力学 | ◯ | ◯ | ◯ | |
熱力学 | ◯ | ||||
流体力学 | ◯ | ||||
電磁気学 | ◯ | ||||
工学 | 航空工学 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
材料工学 | ◯ | ||||
流体工学 | ◯ | ||||
電気電子工学 | ◯ | ◯ | |||
無線工学 | ◯ | ||||
気象 | 気象学基礎 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
航空気象学 | ◯ | ◯ | |||
専門知識 | 機体構造 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
姿勢制御 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
バッテリー | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
送信機 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
GNSS | ◯ | ◯ | |||
リスク | ◯ | ◯ | |||
責任・保険 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
飛行計画 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
法令 | 無人航空機関係 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
電波関連 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | |
刑事民事その他 | ◯ |
2級・3級の内容に加えて、1級オリジナルの内容が含まれるのです。
- 三角関数
- 熱力学
- 流体力学
- 電磁気学
- 材料工学
- 流体工学
- 無線工学
- 刑事民事その他
の8分野が新たに加わります。
つまり1級に合格したいならば、
2級・3級の内容をマスターした上で、1級の対策もしろ
というわけですね。
詳しくは「ドローン検定1級の勉強法」に書いたので参考にしてください。
ドローン検定1級対策で鍵を握るのは「出題割合」
さて。ここで気になってくるのが、
ドローン検定1級の出題内容
です。
1~3級の内容がすべて出題されるのはわかりましたが、
それぞれどのぐらいの割合で出てくるのでしょうか。
出題割合さえわかれば、
何を重点的に勉強すればいいかわかってきます。
つまり、ドローン検定1級の対策で「山を張れる」ことになります。
僕が受験してきた第27回検定試験の問題から出題割合を調べてみました。
ドローン検定1級の問題は全50問。
1級・2級・3級の問題をカウントしたところ、次のような表になりました。
1級 | 2級 | 3級 | |
---|---|---|---|
合計 | 13 | 31 | 6 |
割合 | 26.0% | 62.0% | 12.0% |
出題範囲の問題数 | 44 | 156 | 162 |
出題率 | 29.5% | 19.9% | 3.7% |
最もよく出題されたのが「ドローン検定2級」の内容でした。
つまり、『ドローンの教科書 上級テキスト』から出題されたわけですね。
この割合がなんと全体の「62パーセント」を占めていたので、
まあ、半分以上がドローン検定2級の内容だったのです。
ただ、注目してほしいのが「出題率」です。
1級・2級・3級の出題元の問題数はそれぞれ44、156、162でした。
それらを母数とした時に、どの程度問題が出題されたのかという「出題率」をみると、
1級の内容が高い頻度で出題されていました(29.5%)。
1級のテキストで勉強した事柄の「3つに1つ」は出題されていたのです。
したがって、学習のコストパフォーマンスでいえば、
「1級の勉強をしたほうが効率的」といえます。
しかし、ドローン検定1級の対策をしただけでは、合格できません。
それに加えて、出題数の母体が大きいドローン検定2級の対策をやっておくといいでしょう。
2級の対策は『ドローンの教科書 上級テキスト』を一通りやれば十分です。
さて、ここまで触れられなかった「ドローン検定3級」の問題はどうなのでしょう?
ぼくが受験した1級の試験では、
出題数の母数自体も少なく、出題率も低い
という結果に。
このこともあって、最後に余裕があったらやる程度でいいと思います。
3級の対策は『ドローンの教科書 標準テキスト』を活用しましょう。
ちなみに、ぼくは1級を受ける前に出題割合がわからなかったので、すべて網羅的に勉強しました。
これからドローン検定1級を受ける方は、
1級・2級の内容を重点に勉強し、3級は軽くおさらいする
でいいんじゃないでしょうか。
ドローン検定1級はそれほど難しくありません。
ドローン検定2級を持っている方はチャレンジしてみましょう。
それでは!
Ken

1990年生まれ埼玉育ち。
第4級アマチュア無線技士、ドローン検定1級。