ドローン検定の基礎技能講習で10時間の飛行記録を作ってきた




ドローンの知識を学習できるドローン検定

4級からスタートして1級を突破し、調子に乗って合格法の電子書籍も出版。

ドローン検定用の計算ドリルも作りました。
しかしながら、ドローンの実技講習を全くしていませんでした。

これではせっかく蓄えたドローンの知識が腐りそうだったので、ドローン検定主催の「基礎技能講習」を受けてきました。

 

ドローン検定の基礎技能講習とは??

基礎技能講習とは、その名の通り、

ドローンの操作技能の基礎を学べる講習。

2日間にわたって実施されるこの講習では、ドローン操作を10時間経験できます。

ドローンを触ったことがない状態から、ある程度経験ありのレベルまで到達できるわけですね。

 

なぜ10時間なのか?

それではなぜ「10時間」なのでしょうか?

それは許可申請に必要な飛行実績だからです。

ご存知の通り、ドローンを飛行させる場合で、

  • 200g以上のドローンを人口密集地区(DID)で飛ばす場合
  • 目視外飛行
  • 物件投下
  • 150メートル以上の飛行

などに該当するなら許可申請が必要です。

その許可申請のために、ドローンの10時間飛行経験を証明せねばならぬのです。

 

それゆえ、初心者にとっては、許可申請を取れる10時間の経験を積むのが第一ハードル。

ドローン活用範囲を大きく左右する「10時間の飛行経験」を得られるのがこの「基礎技能講習」なのです。

 

費用はいくら?

費用は2日間で税込み69,800円。

他のドローンスクールと比べると圧倒的に安いですね。

その安さの秘密はドローンシミュレーターを用いる講習だからです。

8〜9割が実機ではなく、シミュレーターを用いて操作を練習します。

飛行実績10時間はドローン実機だけではなく、シミュレーターで練習した時間も含められるのでご安心ください。

 

参加資格は??

参加資格はドローン検定4級以上。

最も簡単なドローン検定さえ突破すればよく、最低限の知識があれば参加できる講習です。

まだドローン検定に合格していない方は

のいずれかに挑戦しましょう。

 

どこで受けられるのか?

基礎技能講習は割と全国で開催されています。

お近くの会場で日程が合うところで申し込んでみましょう。

各会場は10人ほどの定員があるので、めぼしい基礎技能講習があったら早めにどうぞ。

 

ドローン検定の基礎技能講習に行ってきた

ということで、ドローン検定の基礎技能講習を受講してきました。

スケジュールは次の通り。

【基礎技能講習1日目(コワーキングスペースにて)】
10:00~12:00シミュレータ講習
12:00~12:30 休憩
12:30~15:00シミュレータ講習
15:00~15:15 休憩
15:15~17:45 シミュレータ講習

【基礎技能講習2日目(フットサル場にて)】
10:30~13:30 シミュレータ講習
13:30~14:30 休憩
14:30~16:00 実機講習

 

1日目:ひたすらシミュレーション

いよいよ講習がスタートです。

会場はコワーキングスペースにあるミーティングルーム。

現地に到着すると、「教習原簿」を記入します。

「LID」を記入する欄があるので、ドローン検定のIDを確認できるものを持っていくといいでしょう。

例えば、ドローン検定合格の認定証などですね。

僕はLIDを紙にメモして持っていきました。

 

記入が終わって会議室に入ると、そこには6人の成人男性が着席していました。

想定通り、女性はいませんでしたね。

 

僕を含めて7人ぐらいがミーティングルームに集まり、着席。

各席にはパソコンとディスプレイが設置されていました。

そして、ドローンのプロポも置いてありますね。

講習者はパソコンを操作できないようになっていて、プロポのみいじれるようになっていました。

シミュレーターは『Real Flight 7.5』。

その場を率いてくれる講師は1人。

 

ドローンについてのヒアリングからスタートです。

講師の方がそれぞれの参加者に

  • ドローンを持っているのか
  • なぜ講習を受けようと思ったのか

を聞いていきます。

 

その後、プロポの簡単な説明をして、ドローン業界で主流の「MODE 2」でやっていくことを説明してくれました。

ぶっちゃけ講義はこれぐらいで、あとはひたすらシミュレーションでの実習。

 

そして、

ここからが地獄でした。

ひたすらドローンをシミュレーター上で操作していくのです。

最初にやったのは長方形の航路にドローンを移動させる練習。

  • 旋回なし
  • 旋回あり

の2パターンで動かしていきました。

この単純な「四角形の動き」を1時間ほど練習します。

ドローンのGPS機能をオン・オフできるので、「GPSあり」に慣れてきたらGPSをオフにし、何もしないとドローンが風で流される状況にて練習します。

 

四角形の動きが終わったら、休憩を挟まず「円を描く練習」。

円の描き方は、

  1. 右シックのみで旋回なし
  2. 常に旋回して機首の方向に進む
  3. 円の中心に機首を向ける

の3パターン。

これも1時間以上ぶっ続けでしたね。

 

その後は、「縦の動き」です。

スロットルで縦方向に八の字を描いてドローンを動かします。

ドローンで建物を測量する時に役立つそうで、これも1時間ぶっ続けで練習。

 

このように、

同じ動きを黙々と休憩なしで、シミュレーター上で練習し続けます。

正直、辛いです。

目も肩も疲れますし、椅子も硬いのでケツに血もたまります。

 

この修行をしている中、ふと、

小学校時代の漢字練習を思い出しました。

幼き頃、僕は漢字練習の宿題が嫌いで、先延ばしにしていました。

しかし、ばあちゃん家に帰省時、ばあちゃんに叱られ、泣きながら漢字を書き写していた頃の記憶が蘇ってきたのです。

 

そう。

 

ドローンシミュレーターでひたすら同じ動きを送り返す練習は、漢字練習と同じなのです。

なんせ、その動き自体には意味がないからです。

意味を考えず、動作を習得することに目的があります。

 

基礎の動き練習を3時間ほどこなして、ようやく昼休み休憩が30分。

外の空気を吸わせてもらい、トイレ休憩も許されました。

 

ただ、これも束の間の喜びで、午後から再び地獄のドローン特訓がスタート。

午後は、障害物ありのコースでひたすら練習です。

自動車教習所のように、障害物が置いてあるコースでドローンを動かしていきます(シミュレーター上で)。

また、ドローンを目視で見る視点に加えて、今度はドローンカメラの映像も合わせて活用していきます。

障害物コースは2パターンあり、それぞれ一時間半ずつぐらいみっちり。

 

それが終わると今度は、ミッション系のトレーニング。

1つ目はホバリング機能を完全に取り払った「生のドローン」を操作するゲーム。

こいつはすこぶる難しかったです。

ちょっとスティックを倒しただけで、ドローンがピューーーと遠くに飛んでしまうのですから。

いかにホバリング機能に助けられていたかを身にしみるトレーニングでした。

レベル1から10までありましたが、僕はレベル4でどんづまり。

50回ほどチャレンジしましたがクリアできず、タイムアップ。

 

2つ目はドローンで写真を撮るゲーム。

ターゲットに数秒間フォーカスして写真を撮っていくのです。

レベル1から10まであり、なぜか途中のレベル6が難しくて大苦戦。

レベル6をクリアすると、最後まで行きレベル10まで到達。

ただ、レベル10に取り組んでいる最中にタイムアップで、クリアにはなりませんでした。

 

ここまでで基礎技能講習の初日は終了です。

休憩は無きに等しく、昼休み30分、午後途中5休憩のみ。

画面を見続けたので、身も心もボロボロの状態で帰宅しました。

 

2日目はフットサル場にて

翌日はフットサル場での練習。

2日目はドローン実機の講習があるからですね。

 

ただ、午前中は1日目と同じで、ミーティングルームでひたすらドローンのシミュレーション。

昨日身体に染み込ませたドローン操作の感覚を呼び覚まします。

 

まず、障害物の練習をしてから、写真を撮るミッションゲーム。

レベル10までクリアすると、今度は難しかった「生のドローン」のミッション。

これをぶっ続けで午前中休みなしで3時間おこないます。

ドローンの操作技術が向上したためか、今度はレベル10まで到達できました。

 

その後、1時間昼休み休憩を挟み、午後からフットサル場でドローン実機の操作を練習します。

フットサルコートに行ってみると、フィールドには複数コーンが置いてあり、ドローンのヘリポートも完備。

ドローンが7人分置いてありました。

やっとドローン本体に触ることを許されます。

用意されていた機体はDJIのMavic ProとMini。

参加者7人がそれぞれ同時に、コーンで区切られたエリア内で操作していきます。

まずは正方形の動きをドローン実機で練習。

そして、今度は円の動きですね。

こちらもシミュレーターで練習した3パターンの旋回方法を試します。

 

その中で、ドローンの機体は5分ごとにチェンジ。

その交代の狙いは、

機体ごとに操作の感度が異なることを体感するためだとか。

確かに、同じ種類の機体でも、操作の感度が異なっていて、その度に調整が必要でした。

 

とまあ、そんな感じの修行を1時間ぐらいぶっ続け。

それが終わると、今度は遠く離れた地点にドローンを着地させる練習です。

この練習は「目視による推測がいかにあてにならないか」を痛感することを目的としています。

確かにドローンが離れると、距離感が曖昧になるので目視は頼れませんね。

ドローンのカメラ映像を見ながら総合的にドローンの位置を判断するほうが良さそうです。

 

これが終わるとドローン実機の修行も終了。

だいたいドローンに触れたのは1時間ぐらい。

特に修了考査はなく、時間がきたら解散でした。

 

飛行ログをゲット

地獄の修行でしたが、終えると約束通り「飛行ログ」をゲットできます。

メンバーサイトから「飛行履歴管理 > ログ管理トップ」へ進むと、

10時間5分のログが付与されていることを確認。

また、基礎技能講習のワッペンも増えていて嬉しいですね。

 

ドローン検定の基礎技能講習の感想

最後に感想も書いておきますね。

 

あんまり教えてもらえない

ちょっと残念だったのか、講師が1人しかおらず、あまりドローンの操作を教えてくれないこと。

練習前に軽く説明した程度で、後は完全に放置。

自分で操作を続け、自らコツを見出すしかありません。

フィードバックが得られないので、暗中模索のままは練習を続けることになります。

ドローン操作の経験は積めますが、上達するかは己次第。

 

地獄である

はっきりいって、基礎技能講習は地獄です。辛いです。

10時間の飛行ログを得る日程を「2日間」でこなすので、そりゃ、辛いに決まってます。

しかも、8~9割をシミュレーターで練習しますからね。

パソコン画面をぶっ続けで見続けねばなりません。

これはほんと、漢字練習。

2日間かけて密室にこもってディスプレイを見ながら漢字練習する、と思えばその辛さがわかると思います。

 

ドローン実機の体験はわずか

これは事前にわかっていたことなんですが、ドローンの実機をなかなかいじらせてもらえません。

ドローン本体に触れられるのは最後の1時間半ほど。

それまではひたすらシミュレーションソフトでドローンの操作を学んでいきます。

これが他のドローンスクールよりも安いわけですね。

 

ドローン検定主催の基礎技能講習はつらいけど初心者におすすめ

以上、ドローン検定主催の基礎技能講習に参加してみた感想でした。

いや、何回も言いますが、ほんと辛かったです。

講習というより「修行」ですね。

 

ただ、初心者でも10時間の飛行ログを得られたことは収穫でした。

これで飛行許可申請をできそうです。

でも、ほんと、それだけ。

 

特に指導してもらえるわけではなく、講師は試験官のように参加者を監視するだけでした。

スキルが上達するかどうかは怪しいところです。

「10時間の飛行ログ」だけが取り柄のドローン講習でした。

せっかく地獄の講習をくぐり抜けてきたので、200 g以上のドローンを購入し、実際に飛行許可申請をとりたいですね。

 

それでは!

Ken




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