DJIのドローンMavic Air 2の購入と同時に加入してしまったのが
Care Refresh(ケアリフレッシュ)
という保証プランです。
ドローンショップの店員さんに、
「高価なドローンを購入して入らなかった人はいませんね」
と背中を押し出される形で、勢い余って加入してしまったこの保証プラン。
一体、どこまで何を保証してくれるのでしょうか?
「DJI Care Refresh」とは?
今回は自分自身のためにも、DJICare Refreshの保証内容を振り返っておきます。
保証期限と費用
保証期限と費用はドローンの機種によって異なります。
以下の表をご覧ください。
ドローン名 | 保証期間 | 費用 |
---|---|---|
DJI Air 2S
|
1年 | ¥11,990 |
2年 | ¥19,800 | |
DJI FPV
|
1年 | ¥23,100 |
2年 | ¥38,500 | |
DJI Mini 2
|
1年 | ¥6,160 |
2年 | ¥9,680 | |
DJI Pocket 2
|
1年 | ¥3,960 |
2年 | ¥6,600 | |
DJI OM 4 | 1年 | ¥1,320 |
Mavic Air 2 | 1年 | ¥11,000 |
Mavic Mini | 1年 | ¥4,400 |
高価で最新の機体ほど料金は高くなっていますね。
2年プランもありますが、多くの機種対応しているのが1年プランです。
Care Refreshはドローン本体のアクティベーションから48時間以内に行わなければならない縛りがあります。
そのため、ここでいう「1年」や「2年」とはアクティベーション後に保険登録してからの期間を示しています。
この特性がゆえ、
「ドローンを購入してしばらく考えてから加入を検討しよう」
という姿勢は許されないのです。本体購入と同時に加入の決断を迫れるのがDJI Care Refreshなのです。
保証内容
さて、注目の保証内容ですが、Care Refreshでは以下の2つのシチュエーションに対応しています。
- 紛失
- 破損
まずはドローンの紛失。
DJIアカウントと機体を紐付けて飛行させた際、ロストした飛行記録を提出すれば、全く新品のドローンを支給してもらえます。
また、ドローンの破損にも対応しています。
パーツ費用は自腹になるものの、全く新しいドローンをお得な価格で新調できるのです。
リフレッシュとは?
ここで、プラン名にもなっている「リフレッシュ」を定義しておきましょう。
「リフレッシュ」とは、
お金を払ってドローンを新調してもらうこと
を意味していまして、保証期間中なら「2回」までリフレッシュできます。
リフレッシュの費用
ただし、先程もチラッと触れましたが、リフレッシュにかかる費用は0円ではありません。
紛失、故障では以下の料金がかかります。
- 紛失で53000円
- 1回目の交換で9900円
- 2回目の故障の交換で1万2900円
です。
保証されている、とは言っても、自己負担0円で新ドローンがもらえるわけではない、と肝に銘じておきましょう。
リフレッシュの適用外
ただし、以下の場合による故障や紛失にはCare Refreshが適用されません。
例えば、
- 飛行適用環境外での飛行
- 盗難
- 戦争やクーデター
- 改造した
など、です。
詳しくは、こちらの規約に書いてありますのでご一読くださいませ。
以下のいずれかの条件に該当する場合、リフレッシュ交換サービスの適用範囲外となります。
①. リフレッシュ交換サービスの有効期間を超過後にリフレッシュ交換サービスの申請が行われた場合
②. オンライン修理受付サービスを利用して申請を行った後、またはDJIに連絡してサービスの使用を申請後、特別な事情なしに申請したDJI製品の発送が7日内に行われていない場合
③. リフレッシュ交換可能回数が上限に達している場合
④. リフレッシュ交換サービス保証対象外の製品/パーツ
⑤. 本サービスとそれを関連付けるDJI製品が同じ国/地域で購入されていない場合
⑥. DJI非公認の他社製パーツやバッテリー、ソフトウェアなどを使用することに伴う安定性または互換性上の問題により生じたDJI製品の破損
⑦. マニュアルに反した取付けでの使用や操作により生じたDJI製品の破損、または、互換性のないバッテリーや充電器及び、その他付属パーツの使用により生じた破損
⑧. 無断分解や改造などの行為により生じたDJI製品の破損
⑨. DJI公式修理センターとDJI修理センター(DJI一般修理センター、DJI推薦修理センター)以外での修理痕が確認できた場合
⑩. 飛行に明らかに適していない環境下での飛行により生じたDJI製品の破損
⑪. 故意によるDJI製品の破損
⑫. 「機体またはジンバルや付属部品」の一部、もしくは全てが紛失している場合(本項目は飛行紛失交換サービスは対象外)
⑬. DJI製品が盗難にあった、または遺棄された場合
⑭. DJIアカウントおよび送信機との紐付けを行っていない状態の機体が飛行中に紛失した場合
⑮. 飛行紛失交換利用後に紛失した製品が見つかった場合、見つかった製品に対するリフレッシュ交換
⑯. 製品の使用により生じた人身傷害または製品本体以外の物的損害
⑰. 自然災害、戦争、軍事行動、暴動、クーデター、テロ事件等により生じた直接または間接的なDJI製品の破損
⑱. DJI製品の技術基準または使用性能を強化・改善させる為の追加料金が必要な場合
⑲. いかなる形式による間接的な損失、または逸失利益
⑳. リフレッシュ交換サービスにより生じる責任関連のいかなる訴訟、仲裁およびその関連費用
DJIのCare Refreshは入るべきだったのか?
以上、DJICare Refreshの概要でした。
紛失や破損を保証してくれるプランでしたが、知っておきたいポイントは
自己負担額は0円ではない
ということ。
紛失ならば5万3000円と年間のリフレッシュ費用かかってきます。
わたしのMavic Air 2の1年の保証プラン(11000円)ならば、アクティベーションから1年間未満に機体を破損させた場合、
リフレッシュ費用+年間支払額
= 53,000円 + 11,000円
= 64,000円
でMavic Air 2を新品同様に変えてもらえます。
破損の場合、リフレッシュ費用は安くなる分だけ、パーツ代は自己負担。
どこを壊したかにもよりますが、決して安いリフレッシュでもありません。
しかも、盗難や戦争となるとリフレッシュは適応されないルールになっています。
今こうしてDJICare Refreshの本質を振り返ってみると、
加入しなくてもよかったのでは、と振り返ります。
自分がそれほどドローンを使っておらず、紛失や破損に遭遇するチャンスが少ない、ということもあるんですが。
リフレッシュの保証費用と、自己負担額をかんがみると、
ドローン本体の半額は払わないとリフレッシュできません。
つまりは、
半額払って旧モデルに新調できる、というわけ。
いや、もう、それならば、紛失や破損のタイミングで新モデルに乗り換えた方が良いのでは、と思ってしまいます。
特にDJI製品は回転サイクルが早く、約1年前に購入したMavic Air 2はもはや最新機種ではなくなり、新しいMavic Air 2Sが市場を席巻しています。
発売からたった1年で、後継種が発売されているのです。
こう考えると、DJIのドローンではCare Refreshは必要ない、と結論付けます。
Care Refreshに入る入らないは、DJIドローン購入の際に避けて通れない道です。
ドローン売り場に足を運ぶ前に、Care Refreshに加入するかどうか腹を決めておけば、現場で惑わされることはないでしょう。
ぜひ一度Care Refreshの必要性をご思案してみてください。
それでは!
Ken
【参考記事】

1990年生まれ埼玉育ち。
第4級アマチュア無線技士、ドローン検定1級。